ETF

ETFは何月に買うのがよいか。その年の一番安い時に買うことは可能なのか。

はじめに

 前回の記事では、どの証券会社で購入するのが良いかという点について考察しました。

 その際の前提では、月5万円を積み立てるという条件のもとで考えています。

 月の積立が5万円以下であれば全体的に減らせばよいですが、年間60万円以上(月5万円以上)積み立てたい場合や、積立を行わず年一括で積み立てる場合に、いつのタイミングで購入すればよいかについて、この記事では考えていきたいと思います。 

結論

 ETF(VTI)の購入パターンを検討した結果、10/1(9月末から10月頭にかけて)に年間分を購入するのが効率よく投資できそうだという結論に至りました。

 理由を以下に示します。 

購入のタイミング3パターン

 購入のタイミングとしては以下の3パターンが考えれれるかと思います。 

  • ドルコスト平均法
  • 年初(なるべく早く)に一括購入
  • その年の一番安いタイミングを狙う

 以下でそれぞれについて説明していきます。

ドル・コスト平均法

 ドル・コスト平均法とは、価格が変動する商品に対して「常に一定金額を、定期的」に購入する方法です。大層なネーミングがついておりますが、前の記事で検討したような月5万円積み立てるような方法がそれにあたります。

 投資金額を一定にすることで、価格が低いときは購入量(口数)を多くなり、価格が高いときには購入量(口数)が少なくなります。その結果、平均購入単価を抑えることが期待できます。

年初(なるべく早く)に一括購入

 VTなどの分散の効いた株の価格は、多少の上下はあったものの、平均すると今まで右肩上がりに上がっており、これからも上がっていくことを想定して私たちは投資をしています。

 上記の理由から、なるべく早いタイミングで(NISA等で年間の購入額に制限がある場合は、年初に)一括購入するのが最も道合理的なのではないでしょうか?

 ドル・コスト平均法を実施した場合、たとえば12月に投資する5万円は、その年の1月に投資する5万に対して、1~12月までの11か月の値上がり分を放棄してしまっていることになるのではないでしょうか。

その年の一番安いタイミングを狙う

 Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day

という有名な格言があります。米国株は6月から9月までは軟調な展開になりやすいため、「相場が高い5月に売って、9月半まで市場に戻ってくるな」と意味です。

 また、米国株は経験上10月から年明けにかけて株価が上昇する傾向があると思います。

 そこで、investing.com様のデータを用いて、2001年6月~2023年3月のVTIについて上記を確認してみたのが図1になります。

 横軸は各月で、縦軸はその月(1月なら1月1日から2月1日まで)の株価の増減率を表しています。5月、8月が大きく下がっており、3月、4月、10月が大きく上がっています。

 ということは、格言通り5月頭(図1中の破線のタイミング)に売って、9月末に購入すれば効率よく投資ができそうです。

図1

3パターンについてVTIのデータを用いて確認

 先ほどのVTIのデータを使って、2001年6月~2023年3月まで上記3パターンでVTIを積み立てた結果を確認しました。

 計算条件は以下の通りです。

  • 毎月購入:月のはじめに$500分VTIを購入
  • 年初購入:1/1に1年間分$6000分VTIを購入
  • 10/1に購入:10/1に1年間分$6000分VTIを購入

 計算の簡略化のため、$110のVTIを$500分購入する場合は、余りを考えず、4.54株買ったこととします。2001年や2023年の分は適宜前後の年に振り分けて計算しています。

 また、『その年の一番安いタイミングを狙う』は月初の10/1に購入するということにして計算しました。

 結果は図2のようになりました。

 『10/1に購入』>『年初購入』>『毎月購入』

 です。

図2

結論

 ETF(VTI)の購入パターンを検討した結果、10/1(9月末から10月頭にかけて)に年間分を購入するのが効率よく投資できそうだという結論に至りました。

 なお、VTも米国株が61.7%(23/3/13、バンガード社より)の構成なので同様の結果になると考えています。

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